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カテゴリ:NPPV( 5 )

NPPV合併症と対策

NPPV合併症と対策


顔面不快感

ヒモの調節,別のマスクに交換

顔面皮膚の紅斑

冷えピタ,テガダームなど保護材の貼付

エアリーク

ヒモの調節,入れ歯を入れる,ガーゼ,チンストラップ

緊張性気胸

早期発見し中止,胸腔ドレナージ

誤嚥性肺炎

NPPV中止,頻回な痰吸引,ミニトラック,トラヘルパー

中耳炎

減圧

嘔吐

減圧



フィッティングのチェックポイント
マスクは,きつすぎると発赤や潰瘍の原因となり,緩すぎるとリークが生じて換気量低下の原因となる.
・マスク周りの空気漏れはないか
・額のバンドはしっかりと
・頬のバンドはきつすぎないように
・マスクの重さが鼻根部にかかっていないか
・口まわりのリークにはガーゼを
・開口によるリークにはチンストラップ

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by respiresi | 2015-04-26 21:58 | NPPV | Comments(0)

NPPVの調節

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酸素化が悪い

EPAPを上げる

・酸素流量を増やす

FiO2を設定できる機種にする

CO2が下がらない

IPAPを上げる

EPAPを下げる

・バックアップ換気数を増やす

Tモードにする(呼吸回数を2030回とし,IPAPS/Tモードより24 cmH2O上げる)

IPAP min を長くする

吸い足りない感じがする

IPAPを上げる

IPAP max, IPAP minを上げる

・吸気トリガーを鋭敏に

EPAPを上げる(auto PEEPを解除するため)

吸いたくないのに吸わされる

・吸気トリガーを鈍く

IPAP max, IPAP minを短くする

・回路内の水滴を取り除く

・バックアップ換気数を減らす

同調性が悪い

・トリガーを鋭敏に

Tモードにする(呼吸回数を2030回とし,IPAPS/Tモードより24 cmH2O上げる)

ASVにする(換気量はS/Tより落ちる)

・回路内の水滴を取り除く

EPAPを上げる

押される感じが強い

IPAPを下げる

ASVにする(換気量はS/Tより落ちる)

・ライズタイムを長くする

マスクリーク

・入れ歯を入れる

・口の周りにガーゼや冷えピタを挟む

IPAPを下げる

鼻タイプで開口する

・チンストラップをつける

・マスク種類を換える

呼気が足りない

・バックアップ換気数を減らす

IPAP max, IPAP minを短くする

EPAPを上げる(auto PEEPを解除するため)

・ライズタイムを短くする

協力が得られない

・セレネース,プレセデックスなどの鎮静を使う



NPPVの離脱(ウィーニング)
外す時間を増やしていくon-off法を用いる.



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by respiresi | 2015-04-26 21:56 | NPPV | Comments(0)

NPPVの初期設定

COPD

S/TIPAP 810 cmH2O, EPAP 4 cmH2Oで開始.

1回換気量は610 ml/kgを目標.

吸気トリガーはオートトリガーしない程度に鋭敏に.

呼気トリガーは鋭敏に.

ライズタイム0.050.1秒.

S/Tモードで同調しにくいときはTモードにして呼吸回数を2030回とし,IPAP24 cmH2O上げ,吸気時間率は3040

拘束性胸郭疾患

S/Tモード,IPAP 1020 cmH2O, EPAP 4 cmH2O

S/Tモードで改善の乏しいとき,同調しにくいときはTモードにして呼吸回数を2030回とし,IPAP24 cmH2O上げ,吸気時間率は4050%

吸気トリガーはオートトリガーしない程度に鋭敏に.

呼気トリガーはやや鈍く.

ライズタイム0.10.3秒.

IPAP max 1.2秒,IPAP min 0.8

間質性肺炎

CPAP 4 cmH2O

呼吸筋疲労や呼吸性アシドーシスの場合,S/T

心原性肺水腫

CPAPあるいはbilevel PAPASVなど)とする.


EPAP 4 cmH2O未満ではCO2の再呼吸のリスクあり

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by respiresi | 2015-04-26 21:55 | NPPV | Comments(0)

NPPVの用語

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成書や業者によって名前が乱立
している.
よく混同されるのが,
機種名としての「NIP-NASAL(ニップ)」と非侵襲的陽圧人工呼吸療法の「NPPV(ニップ)」.
NIV(noninvasive ventilation)はRTXのような陰圧式体外人工呼吸器を含むが,NPPV(non invasive positive pressure ventilation)は含まない.
機種名としての「BiPAP Vision(パイパップ)」と換気方式としてのBIPAP(バイパップ).
ResMedの心不全向けのASV(Adaptive Servo Ventilator)と日本光電のASV(Adaptive Support Ventilation)

IPAP(Inspiratory Positive Airway Pressure)

吸気にかける陽圧.呼吸仕事量が減り,1回換気量を増やしてPaCO2を下げる

IPAP min

自発が短くても最低これだけIPAPをかける

IPAP max

自発が長くても最高これまでIPAPをかける

IPAP time

TモードでのIPAPの時間

EPAP(Expiratory Positive Airway Pressure)

呼気にかける陽圧

機能的残気量を増やし,肺胞虚脱を防ぐことでPaO2を上げる

CO2の再呼吸を防ぐために,最低 4 cmH20とする

BIPAPbiphasic positive airway pressure, bi level PAP

2相性のCPAPをかけること

ライズタイム

EPAPからIPAPに上げるまでの時間

短すぎると圧迫感があり,長すぎると吸気不足を感じる.

COPDや急性呼吸不全で短めの0.050.1秒,神経筋疾患や拘束性障害で長めの0.10.2

IE:吸気呼気比

呼吸回数設定やIPAP timeから計算される

トリガー感度

吸気・呼気の検出感度


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SモードTモードS/TモードCPAPモードASV(adaptec servo ventilation) autoCPAPPAV(proportional assist ventilation)VAPS(volume assured pressure support)




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by respiresi | 2015-04-26 21:54 | NPPV | Comments(0)

NPPVの適応

非侵襲的陽圧人工呼吸療法(NPPV:Non-invasive Positive Pressure Ventilation

2015年2月に呼吸器科学会のガイドラインが改訂された.

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急性期NPPVの適応
「IPPV」の項を参照


慢性期NPPVの適応

COPD慢性期のNPPV導入基準
以下の1.あるいは 2.の症状があり,3.の①~③いずれかを満たす場合.
1. 呼吸困難感,起床時の頭痛・頭重感,過度の眠気などの自覚症状がある.
2. 体重増加・頸静脈の怒張・下肢の浮腫などの肺性心の徴候
3.
① PaCO2 ≧ 55 mmHg
② PaCO2<55 mmHgであるが,夜間の低換気による低酸素血症を認める症例.夜間の酸素処方流量下に終夜PSG あるいはSpO2 モニターを実施し,SpO2<90%が5分間以上継続するか,あるいは全体の10%以上を占める症例.また,OSAS合併症例で,CPAP のみでは夜間の無呼吸,自覚症状が改善しない
③ 安定期でPaCO2<55 mmHg であるが,高二酸化炭素血症を伴う急性増悪入院を繰り返す

拘束性胸郭疾患の慢性期のNPPV導入基準
1. 自・他覚症状として,起床時の頭痛,昼間の眠気,疲労感,不眠,昼間のイライラ感,性格変化,知能の低下,夜間頻尿,労作時呼吸困難,および,体重増加・頸静脈の怒張・下肢の浮腫などの肺性心の徴候のいずれかがある場合,以下の①,②の両方あるいはどちらか一方を満たす.
① 昼間覚醒時低換気(PaCO2≧45 mmHg)
② 夜間睡眠時低換気(室内気吸入下の睡眠でSpO2<90%が5 分間以上継続するか,あるいは全体の10%以上を占める)
2. 上記の症状のない場合でも,著しい昼間覚醒時低換気(PaCO2 ≧60 mmHg)があれば,長期NPPVの適応となる.
3. 高二酸化炭素血症を伴う呼吸器系増悪入院を繰り返す場合には長期NPPV の適応となる.



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by respiresi | 2015-04-26 21:49 | NPPV | Comments(0)