ピクトグラムでわかる呼吸器内科

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薬剤添付文書

・薬剤添付文書に記載された使用上の注意事項に従わずに医療事故が発生した場合には,従わなかったことについて特段の合理的理由がないかぎり過失が推定される.

・「血圧を2分ごとに測定するべき」という添付文書に対し,医療慣行に従い5分ごとにしか測定していなかった点の過失を認められた判例がある.

・添付文書でハロペリドールはアドレナリンと併用禁忌だが,心肺蘇生時の使用では過失なしの判例がある.

・適応外処方は,健康保険との規制であり患者への義務とはならず,適応外でも文献やガイドライン上,十分な根拠があれば使用に問題はない.

・ガイドラインではアセトアミノフェンや塩基性NSAIDsは喘息でも比較的安全に投与できるとあるが,添付文書では禁忌.製薬会社のリスク回避のためだが,実臨床にそぐわない.

・イレッサの添付文書の間質性肺炎の重大な副作用の記載が不十分とする訴訟は,製薬会社と国に責任なしの判決となった(最高裁の上告棄却).



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by respiresi | 2015-09-05 23:33 | 医療安全・医療倫理 | Comments(0)

療養指導義務

    • 「何か変わったことがあったらすぐに受診してください」は療養指導義務を果たしていない.吐き気,発疹など具体的な説明が求められた判例がある.



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by respiresi | 2015-09-03 23:32 | 医療安全・医療倫理 | Comments(0)

説明義務・インフォームド・コンセント

・例外は,幼小児や認知症など(御家族や後見人に説明),生命の危機の場合,伝染病などで法律を優先せざるを得ない場合,癌告知など説明することでかえって患者が不利益を受けるとき(家族に説明),クローン人間などの倫理的問題で社会的利益が優先される場合

・家族へは,認知症や癌の告知などの場合.それ以外にも義務はないが説明しておいた方が良い.ただし,守秘義務や個人情報保護法にあたらないよう注意.

・手術の場合に必要な説明は,術前診断,病状,手術の内容,手術の合併症,他の治療法,メリット・デメリット,予後.

・化学療法の場合,現在の症状,治療の概括的内容,予想される効果と副作用,他の治療方法の有無とその内容,治療をしない場合及び他の治療を選択した場合の予後の予想などの説明が必要.ただし薬品名,投与量,投与方法までの説明義務はない.

・未確立の治療法でも,当該療法 (術式) が少なからぬ医療機関において実施されている,相当数の実施例がある,実施した医師の聞で積極的な評価もされている,患者が当該療法(術式)の適応である可能性がある,患者が当該療法(術式)の自己への適応の有無・実施可能性について強い関心を有していることを医師が知っている場合には実施している医療機関などの説明義務がある.

・カルテ記載,同意書などがなかったり,検査の適応・必要性・リスクなどの説明が不十分な場合は,過誤のない医療事故でも説明義務違反とされうる.

・輸血拒否の明確な意思表示があれば,救命でも輸血すれば損害賠償となる.

・患者を説得して同意させる義務はない.ただし,治療を受ける必要性の説明,再三説得する,緊急時に備えた処置,経過観察のほか,カルテ記載は必要.家族への連絡もした方が良い.同意が得られない患者への侵襲的行為は傷害罪になりうる.



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by respiresi | 2015-09-02 23:32 | 医療安全・医療倫理 | Comments(0)

転医義務・転送義務

・診断はできなくても,緊急処置を要する疾患である疑いがあり,自分ではその処置ができない場合には,転医・転送させる義務がある.特に一般開業医の場合.

・専門外の診療では医師の注意義務が軽減される傾向があっても,必要な検査を怠った場合は過失となり得る.



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by respiresi | 2015-09-01 23:31 | 医療安全・医療倫理 | Comments(0)